富士山に車で行けるのは何合目までなのか、気になる人は多いでしょう。登山道ごとに異なるアクセスルートがあり、シーズン中は規制も行われます。ここでは車で行ける範囲と各登山口の特徴についてわかりやすく解説します。
富士スバルラインと五合目へのアクセス
山梨県側から利用できる「富士スバルライン」は、最も多くの登山者が利用するルートです。標高2300m付近の五合目まで車でアクセスでき、観光客や初心者にも人気があります。
富士スバルラインの利用料金と時間
五合目で楽しめる観光施設や眺望
富士スバルラインは有料道路であり、車種によって料金が異なります。普通車の場合は数千円程度で、シーズンによって料金設定が変わることもあります。
また、通行可能な時間が定められているため、計画的に利用することが大切です。夜間や冬期は通行止めになることがあるため注意が必要です。
五合目には土産物店やレストランが立ち並び、観光だけでも十分に楽しめる環境が整っています。富士山ならではの商品や地元のグルメを味わうこともできます。
さらに、展望デッキからは富士山の雄大な姿や山麓の街並みを一望でき、写真撮影にも人気のスポットです。天気の良い日は遠くの山々まで見渡せます。
富士宮口の五合目までのルート
静岡県側から利用できる富士宮口は、標高2400m付近の五合目まで車で行ける点が特徴です。登山道として最も高い場所まで車でアクセスできるため、短時間で山頂を目指したい人に人気があります。
富士宮口駐車場とアクセスの注意点
五合目からの登山ルートの特徴
富士宮口五合目の駐車場は収容台数が限られており、繁忙期には満車になることも多いです。特に夏の登山シーズンは朝早く到着することが推奨されています。
また、マイカー規制が実施される期間があり、その場合はふもとの駐車場からシャトルバスを利用する必要があります。事前確認が欠かせません。
五合目から始まる富士宮ルートは、他の登山口と比べて最も短い距離で山頂を目指せるのが特徴です。そのため、初心者から経験者まで幅広く利用されています。
しかし標高差が大きいため、高山病のリスクがある点には注意が必要です。休憩を挟みながら無理のないペースで進むことが大切です。
須走口からの車でのアクセス
須走口は静岡県東側から入るルートで、標高2000m付近の五合目まで車で行けます。自然が豊かで森林を抜けるルートが魅力ですが、スバルラインや富士宮口に比べるとやや静かな雰囲気です。
須走口五合目の設備と雰囲気
夏季のマイカー規制と代替手段
須走口五合目には売店や休憩所が整備されており、登山前の準備や休憩に便利です。山小屋も近くにあるため、出発前に軽食を取ることもできます。
また、自然に囲まれた環境は静かで落ち着いており、観光客の多いスバルラインに比べて混雑を避けたい人に適しています。
夏季の登山シーズンにはマイカー規制が実施され、五合目まで直接車で行けない期間があります。その際はふもとの駐車場に車を置く必要があります。
代替手段としてシャトルバスやタクシーが運行されており、利用者は決められた区間を快適に移動できます。事前に運行時間を確認すると安心です。
御殿場口の五合目と車での到達点
御殿場口は標高1440mの新五合目まで車で行けるルートです。他の登山口に比べ標高が低いため、長時間の登山を計画する人に向いています。混雑も比較的少なく落ち着いた環境が魅力です。
御殿場口の駐車場と周辺環境
長い登山ルートを選ぶ人に向く理由
御殿場口新五合目の駐車場は比較的広く、繁忙期でも利用しやすいのが特徴です。登山口に近く、車を停めてすぐに出発できる便利さがあります。
周辺には自然が豊かに残っており、登山を目的としない観光客でも散策を楽しめます。落ち着いた環境はリフレッシュにも最適です。
御殿場ルートは他の登山口よりも距離が長いため、健脚を試したい登山者に人気があります。長時間の登山を通じて達成感を得られる点が魅力です。
また、混雑が比較的少ないため、自分のペースでじっくりと登れるメリットがあります。静かな山行を求める人には理想的なルートです。
マイカー規制とシャトルバス利用
富士山周辺では夏の登山シーズンにマイカー規制が行われ、五合目まで車で直接行けない期間があります。この場合は指定駐車場に車を置き、シャトルバスを利用する必要があります。
規制期間と対象となる登山口
シャトルバスの運行時間と料金
マイカー規制は主に7月中旬から9月上旬にかけて実施されることが多く、混雑を防ぐために行われています。対象となる登山口はスバルライン、富士宮口、須走口などです。
期間中は五合目までの道路が一般車両に制限されるため、規制を知らずに向かうと登山計画に支障をきたす可能性があります。事前の確認が重要です。
シャトルバスは指定駐車場と五合目を結んで運行されており、登山者や観光客の主要な移動手段となります。運行本数も多く、比較的待ち時間が少ないのが特徴です。
料金は片道と往復で異なりますが、数百円から数千円程度で利用可能です。時間帯によっては混雑するため、余裕を持ったスケジュールを立てると安心です。
まとめ
富士山は車で五合目まで行ける登山口が多くありますが、標高や規制状況によって条件が異なります。アクセス方法を事前に確認し、自分の目的に合った登山口を選ぶことで、安全で快適な富士山の旅を楽しめます。

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