富士山へ向かうバスは、路線や季節によって行ける範囲が異なります。登山、観光、五合目訪問など目的に応じて、どのバスを利用すべきかが変わるため、出発地ごとのルートと停留所を理解しておくことが大切です。
東京から富士山へ行く高速バス
新宿や東京駅からは、富士山五合目や河口湖方面へ直行するバスが運行されています。鉄道を使わず乗り換えなしでアクセスできるため、登山や観光客に人気のルートです。
新宿からの直行バス
東京駅からのアクセス便
新宿から出発する富士山行きの高速バスは、富士急行バスや京王バスが運行しており、富士山五合目や河口湖方面へ直通します。
所要時間は約2時間半ほどで、登山シーズンには増便されるため、早朝から利用できるのが特徴です。
バスは新宿駅西口のバスタ新宿から発着し、富士急ハイランドや河口湖駅を経由する便もあります。
登山客だけでなく、観光目的で訪れる人にも便利で、電車を使わずに移動できる点が魅力です。
東京駅からの便は、主に東名高速道路を経由して御殿場や富士山駅方面へ向かいます。
所要時間は約2時間前後で、早朝から夜まで1日数本運行されており、時間に合わせた選択が可能です。
観光シーズンには、五合目行きの直通便も登場し、乗り換えの手間が省けます。
また、座席指定制のため、事前予約をしておくと安心して乗車できるのもポイントです。
富士急行線エリアからの路線バス
富士急行線の河口湖駅や富士山駅からは、富士スバルラインを経由して五合目までの登山バスが運行されています。電車でアクセスした後の移動に便利なルートです。
河口湖駅発の登山バス
富士山駅発の接続ルート
河口湖駅から出発する登山バスは、富士スバルラインを経由して富士山五合目まで直行します。
所要時間はおよそ50分で、夏の登山シーズンには早朝から夕方まで多数の便が運行されます。
車窓からは雄大な富士山や周辺の自然が望めるため、登山だけでなく観光目的でも人気です。
特に富士山パノラマロープウェイとの組み合わせで、一日観光を楽しむ旅行者も増えています。
富士山駅から出発する場合も、河口湖駅行きや五合目行きのバスが頻繁に運行されています。
電車からスムーズに乗り継げるよう、列車の到着時間に合わせてダイヤが設定されているのが特徴です。
また、富士山駅周辺には観光案内所やコインロッカーがあり、登山前後の準備に便利です。
バス利用者向けの割引チケットも販売されているため、事前に確認しておくとお得に利用できます。
静岡方面からのバスアクセス
静岡側からは、富士宮口五合目や御殿場方面へ向かうバスが整備されています。特に富士宮駅からはシーズン中に五合目までの直行便が運行され、登山口へのアクセスが容易です。
富士宮駅から五合目への直行便
新富士駅からの観光バス
富士宮駅からは、登山シーズン限定で富士山五合目まで直行するバスが運行されています。
所要時間はおよそ1時間半で、富士宮口登山道の起点に直接アクセスできるのが魅力です。
このルートは登山者の利用が多く、富士山本宮浅間大社や周辺観光と組み合わせる人もいます。
バスは事前予約が推奨されるため、混雑期は早めの手配がおすすめです。
新富士駅からは、観光向けのバスが富士山や富士五湖エリアへ向けて運行されています。
鉄道からの乗り継ぎがスムーズで、登山以外の観光や日帰り旅行にも適しています。
特に富士山世界遺産センターや白糸の滝など、人気観光地を巡るルートが充実しています。
新富士駅発のバスは観光シーズンに増便されることが多く、旅行計画に合わせて選びやすいのが特徴です。
御殿場ルートの特徴と注意点
御殿場駅からのバスは、富士山登山の中でも標高差が大きいルートへ向かうため、体力に自信がある登山者におすすめです。バスの本数が限られるため、事前の時刻確認が欠かせません。
御殿場駅発の登山バス
スバルラインとの違い
御殿場駅から出発する登山バスは、富士山御殿場口五合目へ向かう便が中心です。
所要時間は約40分で、登山シーズン中は1日数本運行されていますが、他ルートに比べて本数は少なめです。
御殿場口ルートは標高が低い地点から登り始めるため、登山距離が長く体力を要します。
その分、混雑が少なく静かな登山が楽しめる点が魅力で、経験者に人気のルートです。
スバルライン経由の河口湖ルートと異なり、御殿場口は山小屋や休憩所の数が限られています。
そのため、十分な飲料水や防寒具を持参し、計画的な行動を心がける必要があります。
また、御殿場口は天候の影響を受けやすく、視界が悪くなる場合もあるため注意が必要です。
バスの最終便時間を確認し、下山後の乗り遅れを防ぐために時間配分をしっかりと立てましょう。
季節運行と天候による影響
富士山五合目行きのバスは夏季シーズン限定で運行される場合が多く、冬期は運休となります。天候によってはスバルラインの通行止めもあるため、当日の運行情報をチェックしましょう。
夏季限定運行の特徴
悪天候時の代替ルート
富士山五合目行きのバスは、主に7月上旬から9月上旬までの登山シーズンに運行されます。
この期間中は多くの登山者が利用するため、早朝や夕方の便が特に混雑します。
平日を狙うことで比較的空いている便を利用でき、計画的な登山が可能です。
運行スケジュールは年度ごとに変更されるため、出発前に公式サイトの最新情報を確認しましょう。
夏季は天候が変わりやすく、特に午後は雷雨のリスクが高まります。
そのため、午前中に登山を終える計画を立てるのが安全です。
また、悪天候時には道路が一時通行止めとなる場合があり、バスの運休も発生します。
富士急行バスや自治体のSNSなどでリアルタイム情報を確認しておくと安心です。
スバルラインが通行止めとなった場合、河口湖駅や富士山駅からのアクセスが制限されます。
その際には、御殿場口や富士宮口方面への代替ルートを検討するのが現実的です。
ただし、これらのルートは標高や難易度が異なるため、装備や計画を見直す必要があります。
特に悪天候時は無理をせず、翌日に延期する判断も重要です。
天候による影響を最小限に抑えるためには、気象情報アプリやライブカメラの活用が効果的です。
富士山周辺には複数の観測地点があり、現地の視界や気温を確認できます。
また、登山バスの公式サイトでは運行状況が随時更新されており、スマートフォンからも簡単に確認可能です。
出発直前のチェックを怠らないことで、安全で快適な登山が実現します。
まとめ
富士山行きのバスは、登山口や観光エリアごとに行ける範囲が異なります。目的地に合わせて発着地と時刻を確認し、天候や運行状況も考慮して計画を立てることで、安全かつ快適に富士山を楽しめます。

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