静岡県は富士山を間近に望むことができるドライブコースが豊富です。海と山が共演する景観や、季節ごとに変化する自然の美しさが魅力。この記事では、静岡県内で富士山を眺めながら走るおすすめドライブコースを紹介します。
富士山スカイライン|標高を駆け上がる爽快ルート
富士山スカイラインは、富士宮市から富士山五合目へ続く観光道路です。森林を抜けて一気に標高を上げるこのルートでは、富士山の雄大な姿を間近で楽しめます。標高変化と共に景色が劇的に変わるのも見どころです。
新緑と紅葉のコントラストを楽しむ
春から初夏にかけては新緑が眩しく、秋には紅葉が山肌を彩ります。季節ごとに異なる風景が広がるため、何度訪れても新たな発見があります。
標高が上がるにつれて木々の種類が変わり、低地の広葉樹林から高地の針葉樹林へと移り変わる様子も楽しめます。
特に紅葉の時期は富士山の白い雪化粧とのコントラストが美しく、写真愛好家に人気のスポットです。
訪れる時間帯によっても光の当たり方が変わり、朝と夕方ではまったく違う表情を見せてくれます。
五合目から望む駿河湾の絶景
五合目まで車でアクセスできるのが富士山スカイラインの魅力です。到着すると、眼下に広がる駿河湾と静岡の街並みを一望できます。
晴れた日には伊豆半島まで見渡せ、まるで空に浮かんでいるような感覚を味わえます。
標高約2400メートルの地点は空気が澄み、雲の切れ間から光が差し込む幻想的な風景が広がります。
五合目には駐車場や売店もあり、富士山のお土産や軽食を楽しみながら絶景を堪能することができます。
西伊豆スカイライン|海越しに望む富士の姿
西伊豆スカイラインは、伊豆市から戸田峠を経て続く山岳ドライブコースです。天気の良い日には駿河湾の向こうにそびえる富士山が一望でき、夕暮れ時のシルエットは格別。自然豊かなワインディングロードが魅力です。
戸田峠からの絶景パノラマ
戸田峠は西伊豆スカイラインの中でも特に人気のビューポイントです。標高約800メートルの展望台からは、駿河湾と富士山を同時に眺めることができます。
晴れた日には青い海と白い富士山が美しいコントラストを描き、まるで絵画のような景色が広がります。
春には新緑、秋には紅葉が彩りを添え、季節ごとに違った魅力を楽しめます。
峠付近には駐車スペースもあり、ドライバーがゆっくりと景色を楽しめる休憩スポットとしても人気です。
夕焼けと富士山のシルエットを撮る
西伊豆スカイラインは夕景の名所としても知られています。駿河湾に沈む夕陽を背景に浮かぶ富士山のシルエットは、息をのむ美しさです。
特に秋から冬にかけては空気が澄み、赤く染まる空と富士山の輪郭がくっきりと浮かび上がります。
カメラを構える人も多く、黄金色の光が山肌を照らす時間帯は格好の撮影チャンスとなります。
日没後には空が深い群青色に変わり、星が輝き始める幻想的な時間を車内からゆったりと楽しめます。
国道469号線|富士山を横目に走る田園ロード
国道469号線は御殿場市から富士宮市へ抜けるルートで、富士山の南麓を横断します。広大な田園風景の中を走りながら、常に富士山が見える贅沢なドライブが楽しめます。比較的交通量も少なく、のんびり走れるのが魅力です。
朝霧高原を走る清々しい空気
朝霧高原は標高800〜900メートルに広がる高原地帯で、国道469号線の中でも特に人気のエリアです。富士山を正面に望みながら爽快なドライブが楽しめます。
早朝は霧が立ちこめ、幻想的な風景の中を走る特別な体験ができます。時間とともに霧が晴れると、青空と富士山が一面に広がります。
高原地帯には牧場や展望台が点在し、休憩を兼ねて立ち寄るのもおすすめです。
澄んだ空気と広々とした風景が広がり、走るたびに心がリフレッシュされるような清々しさを感じられます。
撮影スポットが点在する絶景ロード
国道469号線沿いには、富士山を背景に写真が撮れる絶好のスポットが数多くあります。特に朝霧高原や上井出周辺は人気の撮影ポイントです。
季節によって風景が変わり、春は桜、夏は緑、秋はすすき、冬は雪景色と、一年を通して美しい富士山の姿を楽しめます。
道路脇にある小さな展望スペースでは、車を止めてのんびりと眺めを楽しむことも可能です。
夕方には西日に照らされた富士山が黄金色に輝き、カメラを持つ人々が足を止めるほどの感動的な光景が広がります。
三保松原と日本平パークウェイ|富士山と海を一望
世界遺産・三保松原と日本平パークウェイを巡るコースは、海越しに富士山を望む絶景ルートです。松林と青い海、その先に見える富士山のコントラストはまさに日本的風景。ドライブと観光を同時に楽しめます。
三保松原で世界遺産の風景を満喫
三保松原は、約3万本の松が並ぶ景勝地として知られ、古くから富士山を望む名所として愛されています。白砂青松の美しい景観が訪れる人々を魅了します。
天気が良い日には、松の間から顔を出す富士山がまるで絵画のように映り、写真撮影スポットとしても人気です。
羽衣伝説の舞台としても知られ、伝承と自然が融合した独特の雰囲気が漂います。
海風を感じながらゆったりと歩けば、心が洗われるような静かな時間を過ごせます。
日本平山頂からの絶景展望ドライブ
日本平パークウェイは、静岡市街地から日本平山頂までを結ぶ眺望抜群の道路です。カーブを抜けるたびに富士山と駿河湾が広がり、ドライブの楽しさを実感できます。
山頂にある展望台からは、清水港や三保松原、伊豆半島まで見渡せる壮大なパノラマが広がります。
特に夕暮れ時には空がオレンジ色に染まり、富士山のシルエットが幻想的な美しさを放ちます。
日本平ホテルやロープウェイを利用すれば、ドライブの合間に優雅なひとときを過ごすことも可能です。
御前崎~駿河湾沿いルート|海岸線と富士山のコラボ
御前崎から駿河湾沿いを走るルートでは、穏やかな海と遠くに見える富士山が調和した美しい景観を楽しめます。特に晴れた冬の朝は空気が澄み、海上に浮かぶような富士山の姿が見られることもあります。
夕陽に染まる駿河湾と富士山
駿河湾沿いのドライブでは、夕方になると海面が黄金色に輝き、富士山がシルエットとなって浮かび上がります。その美しさはまさに自然の芸術です。
御前崎灯台周辺は特に夕景の名所として知られ、カメラを手にした観光客が多く訪れます。
冬の時期は空気が澄んでおり、日没直後のマジックアワーには赤と紫が混ざり合う幻想的な空が広がります。
車を停めて波音を聞きながら、ゆっくりと日が沈む瞬間を眺める時間は、心を落ち着かせてくれる贅沢なひとときです。
漁港グルメを楽しみながらのんびりドライブ
御前崎から焼津方面にかけての沿岸部には、新鮮な海の幸を味わえる漁港が点在しています。ドライブの途中に立ち寄るのも楽しみのひとつです。
焼津漁港や小川港では、朝獲れの魚を使った海鮮丼や寿司を堪能でき、ドライバーに人気の立ち寄りスポットとなっています。
地元ならではの名物「しらす丼」や「かつおのたたき」は絶品で、海の香りとともに旅の思い出を彩ります。
美しい景色とおいしい食事を組み合わせることで、駿河湾沿いのドライブは五感で楽しむ特別な体験となります。
まとめ
静岡のドライブコースは、富士山の多彩な表情を堪能できる魅力的なルートばかりです。山から海まで、走るたびに新しい景色と出会えます。天候や季節を変えて訪れれば、何度でも新鮮な感動を味わえるでしょう。

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